1. TOP
  2. 【注目!】絶対知っておいて!赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない理由

【注目!】絶対知っておいて!赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない理由

最近、東京・足立区で赤ちゃんがはちみつを与えられたことにより乳児ボツリヌス症を発症し、生後6ヶ月で亡くなってしまうという悲しい事例が起こりました。

保育園での管理栄養士経験のある筆者が、なぜ赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけないのかその理由と他にもある危険な食品、そして安心な離乳食についてお伝えします。

なぜ赤ちゃんは亡くなってしまったのでしょうか

発表によると亡くなったのは生後6ヶ月の男の子です。

ことし2月に都内の医療機関から「入院している男の子に神経症状が出ていて、離乳食としてハチミツを与えられている」と保健所に連絡がありました。

男の子は発症する1ヶ月ほど前から市販のジュースにスプーン1杯のハチミツを混ぜたものを1日2回与えられていたそうです。この男の子の1日のハチミツの摂取量は約10gです。

病院にかかるも、男の子はけいれんや呼吸不全などの症状がみられ今年3月30日に死亡しました。

ここまで読んで「ん?」と思った方は多いのではないでしょうか。

つまり男の子は今年1月から2月に病院にかかるまでの間1ヶ月間、離乳食としてハチミツ入りジュースを与えられていました。

3月末に亡くなった時点で生後6ヶ月だった男の子は1月時点では生後4ヶ月です。

そもそも生後4ヶ月の赤ちゃんが口にできるのは母乳と育児用ミルクだけです。

離乳食はまだ早いです。4ヶ月の赤ちゃんに離乳の必要はありません。母乳やミルクから栄養をとってすくすく大きくなる時期です。

赤ちゃんが成長していくスピードはものすごい速さです。そのためのエネルギーを補給するために母乳やミルクをたくさん飲む必要があります。

離乳食に果汁(ジュース)って?

以前は離乳の開始は果汁を薄めたものをと言われていた時代もありましたが、今は完全に離乳のガイドラインからはなくなっています。

理由は、果汁でお腹がいっぱいになったら母乳やミルクが飲めなくなって赤ちゃんが必要なだけのエネルギーを摂取できないからです。

果汁は栄養的に母乳やミルクに劣ります。6ヶ月未満の赤ちゃんに飲ませる必要性がなく、また早期の果汁はアレルギーのリスクもあるため与えないように指導されます。

しかしこれは、2001年に米国小児学会が「果汁は栄養的に母乳や粉ミルクに劣るとして「生後6ヶ月間は飲ませるべきではない」と勧告したことがもとになっているため日本でもその頃に子育てを終えていた年齢が上の方は知らないことかもしれません。

なぜハチミツにボツリヌス菌が入っているの?

最近はマヌカハニーの人気もあり、ハチミツは「栄養価が高い」と思っている方も多いですよね。自然のものですし、化学合成品ではないから赤ちゃんにも安心!でもそれは大間違いなんです。

今回の事例では、男の子の便と自宅で保管されていたハチミツからボツリヌス菌が検出され、保健所は男の子を乳児ボツリヌス症と断定しています。

一般に売られているハチミツの中にはボツリヌス菌の芽胞が入っている可能性があります。

ハチミツはみつばちが集めてくる花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものです。

ボツリヌス菌は土壌中や海底、湖沼に存在している菌です。

自然界に存在する毒素としては最強で1gで約100万人の致死量に相当します。

土の中にいるので、花やミツバチに付着する可能性はゼロではありません。

厚生労働省の以前の調査によると市販のハチミツの5%からボツリヌス菌の芽胞がみつかったとのことです。

ハチミツはみつばちの巣で採れたものをろ過して容器に入れ流通されます。

加熱殺菌などはされませんので、「ハチミツは生ものですので1歳未満の乳児には与えないでください」と表記されている商品もあります。

しかし、もしハチミツを加熱処理したとしてもボツリヌス菌の芽胞は熱に非常に強いため死にません。

100で6時間以上の加熱、もしくは120で4分以上の加熱でやっとボツリヌス菌の芽胞は不活性化すると言われています。

なぜ大人はハチミツを食べても平気なの?

大人と比べると赤ちゃんは腸内細菌がまだ十分に発達していません。

私たちの体の免疫の9割は腸管免疫が担っています。

腸の内側には腸内細菌がびっちり住んでいて腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれるようにまるでお花畑のように生息しています。

それがあるおかげで、私たち大人の腸内にボツリヌス菌の芽胞が入ったとしても菌が増えることを抑制してくれるため発症することは健康な大人ではまずありません。

ハチミツ以外にもある赤ちゃんには危険な食べ物

ハチミツ以外にも、理論上は黒糖にもボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があります。

ハチミツ同様、赤ちゃんが1歳になるまでは与えないようにしましょう。

また、同じ理由で加熱していない野菜や魚、肉なども与えてはいけません。

大人にとっては平気でも、腸内環境の整っていない赤ちゃんにとっては危険な場合があります。

赤ちゃんにとって安心な離乳食って?

離乳食を始める時期の目安は、生後5、6ヶ月で首がすわって支えると安定して座っていられる、食べ物に興味を示し始める、などの様子がみられたときです。

赤ちゃんが元気で体調の良い時をみて、なめらかにすりつぶした状態の食べ物をあげるのが離乳食の始まりです。

最初はアレルギーの心配も少ない、重湯(おもゆ)10倍がゆの上澄み)から始めるのが良いとされています。

生後10ヶ月を過ぎるまで、砂糖や醤油、味噌、塩などの調味料を使う必要はありません。

このころの赤ちゃんは素材の味を覚えていく時期です。

大人と同じ味付けは赤ちゃんには濃すぎて、味覚形成に影響するほか、腎臓にも負担がかかるので控えましょう。

まとめ

今回は痛ましい事例が発生してしまいましたが、ハチミツが赤ちゃんにとって危険な食材であることを知らなかった人たちにとっては教訓になるできごとだったのではないでしょうか。

赤ちゃんは小さな大人ではありません。

これは、食事の内容は大人と同じもので量を減らせばよいというわけではないということを言った言葉です。

子育て中の方、これから子育て予定の方は赤ちゃんのために正しい知識を身につけたいですね。

そのために必要な情報をどう周知すればよいのか、私たち食に携わる者も考え直すための機会になりました。

\ SNSでシェアしよう! /

ヘルスリズム|大切な人のための栄養学の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ヘルスリズム|大切な人のための栄養学の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

ヘルスリズム編集部

ヘルスリズム編集部

ヘルスリズム編集部です。

この人が書いた記事  記事一覧

  • あなたは足りてる?日本一わかりやすいビタミンの話

  • 期待度特大!【ぼくらの勇気~未満都市】再放送が見たい!

  • 【疲れがとれない人に】ビタミンB1の効果・効能「ちゃんととるコツ」まとめ

  • 【大損!】貧血がもたらす人生の機会損失はなんと◯◯パーセント!?

関連記事

  • 期待度特大!【ぼくらの勇気~未満都市】再放送が見たい!