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あなたは足りてる?日本一わかりやすいビタミンの話

ビタミンとは

ビタミンとは、体に不足すると欠乏症を引き起こすため人間が生きていくのに必要不可欠な微量栄養素のことで、13種類あります。

ビタミンの語源は、ラテン語で「生命」を意味する「Vita」で、生命(Vita)に必要な窒素化合物(アミン)(amine)という意味からVitamineVitamin)と名付けられました。

微量栄養素とは

タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)は三大栄養素といい、エネルギーを作ったり、体の組織を作ったり重要な役割を持っています。

この三大栄養素に微量栄養素のビタミンとミネラルを足して五大栄養素という言い方をします。

ビタミンやミネラルは、三大栄養素に比べると必要量はわずかですが、その量が満たされないと欠乏症を引き起こしたり、体の調子が崩れてしまったりと大変なことになってしまう重要な栄養素なのです。

同じ微量栄養素ですが、有機化合物(C:炭素を持っているもの)のものをビタミン、無機化合物のものをミネラルといいます。

ビタミンのはたらきは

ビタミンは、三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のようにエネルギーや体の組織を作る成分になるのではなく、他の栄養素がスムーズに働けるようにサポートする役割を持っています。

いわば、栄養素の潤滑油のような存在です。私たちの体がエネルギーを作ったり、血管や粘膜、皮膚や骨、筋肉などの健康を保っていられるのはビタミンのおかげなのです。

 

ビタミン一覧

種類 化学名・別名 発見年 はたらき 欠乏症 過剰症 主な食品
脂 溶性 ビ タ ミ ン ビタミンA レチノール、β-カロテン 1915年 皮膚、粘膜を正常に保つ、目の機能に関わる、免疫力を高める、抗酸化作用 夜盲症、成長障害、感染症にかかりやすい 脳圧高進症、骨障害、脂肪肝、流産や胎児の奇形(妊娠初期) レバー、うなぎ、アンコウ肝、銀ダラ、人参、モロヘイヤ、かぼちゃ
ビタミンD カルシフェロール 1919年 カルシウム、リンの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度の調節 骨軟化症(成人)、くる病(子ども)  高カルシウム血症、腎障害、石灰化 アンコウ肝、鮭、マス、サンマ、イワシ、きくらげ
 ビタミンE  トコフェロール  1922年  細胞膜の酸化防止、過酸化脂質の生成防止、抗酸化作用、血行促進 赤血球の溶血、感覚障害、神経障害 軽度の肝障害(起こりにくい)  サーモン、うなぎ、かぼちゃ、アーモンド
 ビタミンK  フィロキノン  1935年  血液凝固因子の生成、カルシウム結合タンパク質の生成 新生児メレナ、新生児の頭蓋内出血 過剰症は認められていない  あしたば、つるむらさき、春菊、ほうれん草、小松菜、納豆
水溶性ビタミン ビタミンB群  ビタミンB1  チアミン  1911年  糖質の代謝の補酵素、神経機能を正常に保つ 脚気、ウェルニッケ・コルサコフ症候群  過剰症は認められていない (短期に頭痛や吐き気) 玄米、そば、小麦胚芽、豚肉、大豆、うなぎ
 ビタミンB2 リボフラビン  1935年 糖質・脂質・タンパク質の代謝の補酵素、成長促進、過酸化脂質の分解  口角炎、口内炎、皮膚炎、子どもの成長障害 過剰症は認められていない  レバー、うなぎ、カレイ、サバ、牛乳、納豆
 ナイアシン ニコチン酸アミド  1937年  糖質・脂質・タンパク質の代謝の補酵素、アルコールの代謝に関与  ペラグラ、皮膚炎、神経障害 皮膚が赤くなる(血管拡張)、嘔吐・下痢、肝機能障害 レバー、豚肉、たらこ、カツオ、マグロ、ピーナッツ
 ビタミンB6  ピリドキシン  1934年  タンパク質の代謝の補酵素、脂質代謝のサポート、神経伝達物質の合成  皮膚炎、貧血、けいれん、先端疼痛症、むくみ  感覚神経障害、シュウ酸腎臓結石 レバー、カツオ、マグロ、鮭、サンマ、バナナ、さつまいも
 葉酸  プロテイルグルタミン酸 1941年 赤血球の産生、DNA合成の補酵素、胎児の先天性異常の予防  巨赤芽球性貧血、口内炎、皮膚の異常 過剰症は認められていない  菜の花、ほうれん草、枝豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、レバー
 ビタミンB12  コバラミン  1948年 アミノ酸、脂質代謝の補酵素、造血作用、 中枢神経機能の維持  悪性貧血、神経障害 過剰症は認められていない レバー、牡蠣、あさり、しじみ、イワシ、サンマ、ホタテ
 ビオチン  ビタミンH 1936年  糖質・タンパク質・脂質代謝の補酵素、皮膚や髪の健康維持 皮膚炎、食欲不振、脱毛  過剰症は認められていない  レバー、鶏卵、納豆、ピーナッツ
 パントテン酸  ビタミンB5  1933年  補酵素コエンザイムAの構成成分として糖質・脂質・タンパク質代謝に関与 頭痛、疲労、手足の知覚異常  過剰症は認められていない レバー、鶏肉、たらこ、うなぎ、納豆、アボカド
ビタミンC アスコルビン酸  1928年 コラーゲン合成、抗酸化作用、鉄吸収率アップ  壊血病、歯茎、皮下出血、骨の形成不全  過剰症は認められていない 菜の花、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、柿、オレンジ、いちご

ビタミンA(レチノール、β-カロテン)

ビタミンAには、動物性食品に多く含まれる「レチノール」と、体内で必要に応じてビタミンAに変化する「β-カロテン」があります。

β-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれます。β-カロテン=(イコール)ビタミンAではなく、ビタミンAが少ないときにだけ体内でビタミンAに変化します。

ビタミンA前駆体とも呼ばれます。

そのため、β-カロテンを摂り過ぎても過剰症が起こる心配はありません。β-カロテンは強い抗酸化作用をもち、体内の活性酸素を除去してくれるため緑黄色野菜はたっぷり摂りましょう!

皮膚や粘膜、目の健康を維持するために必要なビタミンです。

ビタミンAの食事摂取基準
成人男性 850〜900 μgRAE/日        上限あり
成人女性 650〜700 μgRAE/日      2,700 μgRAE/日

 

ビタミンD(カルシフェロール)

ヒトの皮膚には、ビタミンD前駆体のプロビタミンD3が存在し、太陽光の紫外線によってビタミンDに変換されます。

外で体を動かしたり、日光によく当たる生活をしている人はビタミンDが不足する心配はありません。

しかし、最近では夜型の生活の人、日焼け止めや紫外線カットの化粧品、衣類、日傘などを常用している人が増えているためビタミンDが不足する可能性があります。

特に紫外線対策にぬかりない女性や、皮膚でのビタミンD産生能力が低下している高齢者、東北より高緯度の地域で冬の時期などは注意が必要です。

また、最近ではビタミンDは骨や歯を強くするだけではなく花粉症などのアレルギーに効果があるという研究報告があります。

さらに、ビタミンDは免疫力の強化にも効果があるといわれ、風邪などの感染症の予防やがんの予防にも期待が高まっています。

ビタミンDの食事摂取基準
成人 5.5 μg/日         上限あり 100 μg/日

ビタミンE(トコフェロール)

ビタミンEは細胞膜に存在しています。細胞膜の構成成分であるリン脂質には不飽和脂肪酸が多く含まれています。この不飽和脂肪酸が酸化すると過酸化脂質が発生し、細胞の傷つき、老化が起こります。

ビタミンEは強い抗酸化作用を持っているので、有害な過酸化脂質ができるのを防ぎ、細胞の老化を抑えてくれます。

また、細胞の中だけではなく、血液中でも活躍します。ビタミンEには血液中のLDLコレステロールの酸化を防ぐ働きもあり、動脈硬化の予防が期待されています。

さらに、ビタミンEには末梢血管を拡げ血行を良くする働きもあります。血行障害によっておこる肩こりや頭痛、冷え性などの改善にも効果があります。

女性にとってうれしい効能がもう一つあり、女性ホルモンの生成を助けて生殖機能を保護する働きも認められています。

もともとはラットの受胎能の維持に関与している栄養素として報告されたビタミンE。生理不順や生理痛の改善、不妊への効果があるといわれています。

 

ビタミンEの食事摂取基準
成人男性 6.5 mg/日       上限あり
成人女性 6.0 mg/日      650〜900mg/日

ビタミンK(フィロキノン)

ビタミンKは「止血ビタミン」とも呼ばれていて、血液の凝固に関わっています。

ケガや内出血が起こったときに、血液を固めて止血させるための因子を活性化する働きがあります。

また、骨にしっかりカルシウムを吸着させるのに必要なタンパク質を活性化させ、強い骨をつくる働きがあります。

健康な成人では、腸内細菌によってビタミンKが合成されるので不足する心配はあまりないのですが、抗生物質を飲んでいる人は要注意です。

しかし、新生児の場合は腸内細菌が少ないため欠乏するリスクがあり、出産の数日後にビタミンK2のシロップを飲ませて欠乏症になるのを防ぎます。

 

ビタミンKの食事摂取基準
成人   150 μg/日

ビタミンB1(チアミン)

ビタミンB1は体内で糖質がエネルギーに変換されるときに必要な補酵素として重要な働きをする栄養素です。

ビタミンB1が不足すると、糖質からエネルギーを作り出す反応がうまくいかなくなり乳酸やピルビン酸などの疲労物質が蓄積し、だるさや疲労の原因となります。

さらに、エネルギーに変換されなかった糖質は使われずに体脂肪として体に蓄積されるため、ビタミンB1が不足すると肥満の原因にもなります。

また、ビタミンB1は神経機能を正常に保つためにも必要な栄養素です。不足すると手足のしびれや反射神経の異常などが起こります。

白米やパン、麺類など精製された穀類を食べ、甘い物やおやつをよく食べる、ジュースや甘い飲み物が好きなど、糖質の多い食生活を送っている人、アルコールを飲む人は特に意識しないと不足するリスクがあるため注意が必要です。

ビタミンB1の食事摂取基準
成人男性 1.3〜1.4 mg/日
成人女性 1.0〜1.1 mg/日

ビタミンB2(リボフラビン)

ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれ、成長を促進したり、皮膚・爪・髪など全身の細胞の再生に関わっています。

栄養ドリンクを飲んだ後に尿が黄色くなるのはこのビタミンB2の色です。

また、脂質・糖質・タンパク質をエネルギーに変換する反応の補酵素としても働きます。特に脂質の代謝には重要で、不足するとホルモンバランスが乱れて新陳代謝に影響を及ぼします。

さらに、過酸化脂質を消去する働きもあり抗酸化作用をもつビタミンでもあるのです。

ビタミンB2の食事摂取基準
成人男性 1.5~1.6 mg/日
成人女性 1.1~1.2 mg/日

ナイアシン(ニコチン酸、ニコチンアミド)

ナイアシンはヒトの体内では、必須アミノ酸のトリプトファンからも合成されます。(トリプトファン60mgからナイアシンが1mgつくられます)

糖質・脂質・タンパク質の代謝の補酵素として働くほか、アルコールやアセトアルデヒドを分解するときの補酵素としての役割も持っています。

お酒を飲む人にとっても非常に重要な栄養素です。

ナイアシンの食事摂取基準
成人男性 14~15 mgNE/日       上限あり
成人女性 11~12 mgNE/日     250~350mg/日

ビタミンB6(ピリドキシン)

ビタミンB6はタンパク質をエネルギーに変えたり、筋肉や血液をつくるために再合成するのに重要な役割を担っています。

肉や魚など、タンパク質を多く摂る人ほどビタミンB6は必要になります。

また、脂質の代謝のサポートもしています。脂肪肝になるのを防ぐ働きをしてくれるためお酒をよく飲む方はビタミンB6を意識して摂るとよいでしょう。

セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、α-アミノ酪酸(ギャバ)などの神経伝達物質の合成にもビタミンB6は関わっています。

ビタミンB6の食事摂取基準
成人男性 1.4 mg/日      上限あり
成人女性 1.2 mg/日     45~60 mg/日

葉酸(プテロイルグルタミン酸)

葉酸は名前の通り、ほうれん草やブロッコリーなど植物の緑の部分に多く含まれています。

ビタミンB12とともに、新しい赤血球を作り出すために働くことから「造血のビタミン」とも呼ばれています。

また、葉酸はタンパク質や細胞新生に必要な核酸(DNARNA)を合成するために重要な栄養素でもあります。

胎児の先天性異常である神経管閉鎖障害を予防するために妊娠を予定している女性は十分な量の葉酸を妊娠前から摂取することが求められています。

食事で十分な量を摂ることがなかな難しいためサプリメントで葉酸を摂ることが勧められています。

葉酸の食事摂取基準
成人 240μg/日     上限あり
妊婦 480μg/日    900~1,000μg/日

 

ビタミンB12(コバラミン)

ビタミンB12は「赤いビタミン」とも呼ばれ赤い色をしています。

ビタミンB12は葉酸と協力して、骨髄で巨赤芽球から正常な赤血球をつくりだす働きに関わっています。

また、脳や脊髄などの中枢神経や全身の末梢神経が正しく働くようにコントロールする重要な役割も担っていると考えられています。認知症を発症した方の脳にはビタミンB12が少ないという報告があります。

レバーや貝、魚などの動物性食品に含まれるため、徹底したベジタリアン(菜食主義者)は不足するリスクがあり注意が必要です。

ビタミンB12の食事摂取基準
成人 2.4μg/日

ビオチン(ビタミンH

ビオチンはビタミンHとも呼ばれますが、“H”はドイツ語で「肌」の意味がある「haut」の頭文字からきています。

皮膚炎を予防することから発見された栄養素で、皮膚や髪の健康を保つ上で重要な働きをしています。

コラーゲンの生成を助けたり、頭皮の血行を促進したり、皮膚炎を起こすヒスタミンの産生を抑制するのではないかと考えられています。

ビオチンは腸内細菌によっても合成されるため、普通の食事をしている健康な人であれば欠乏症の心配は少ないとされていますが、抗生物質を長期にわたって使用した場合には腸内細菌のバランスが崩れビオチンの合成量が少なくなると言われています。また、アトピー患者は、腸内にビオチンを合成する菌が少ないことも報告されています。

ビオチンの食事摂取基準
成人 50 μg/日

パントテン酸(ビタミンB5

パントテン酸はコエンザイムACoA)という補酵素の構成成分として働きます。

コエンザイムAは糖質・脂質・タンパク質からエネルギーがつくり出されるときに利用される140種類以上の酵素の補酵素として重要な働きをします。体内のすべての組織にとって必須の栄養素なのです。

パントテン酸は「抗ストレスビタミン」とも呼ばれストレスへの抵抗力をつける働きに関わっています。HDLコレステロールを増やしたり、副腎皮質ホルモン(抗ストレス作用を持つ)や

神経伝達物質の合成、免疫抗体の合成、薬物の解毒作用など様々な働きにも関わっています。

パントテン酸の食事摂取基準
成人男性 5mg/日
成人女性 4~5mg/日

ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCは活性酸素から細胞を守る抗酸化ビタミンとして知られています。

皮膚や血管の老化を防いだり、コラーゲンの合成に必要なため美容には欠かせない栄養素です。

また、鉄分の吸収を良くする働きもあり、女性にとっては特に大切なビタミンですね。

抗ストレスや抗がん作用があるとされ、常にストレスにさらされている現代人にとっては重要な働きをしてくれます。

タバコを吸う方、ストレスが多い方は意識して摂りましょう。

水溶性のため、一度にたくさん摂っても長く体内にとどまることはありません。

13回の食事にビタミンCの入った食材を摂って常に体内にある状態を保つことがベストと言われています。

ビタミンCの食事摂取基準
成人 100mg/日

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン

ビタミンは13種類ありますが、溶解性の違いから、脂溶性ビタミン水溶性ビタミンに分けられます。

脂溶性ビタミンは油に溶けやすく、熱に強いビタミン。

ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンKの4種類です。脂溶性ビタミンは4種類DAKE(ダケ)と覚えるとよいでしょう!

体内に吸収されるときは油に溶けた状態で吸収されるため、油で炒めたり揚げたりする調理法や、オイルをかけたり脂肪分の多い食品と一緒に摂るのがポイントです。

知っておきたい脂溶性ビタミンの特徴は、体に蓄積されるということ。通常の食生活では摂りすぎを心配することはほぼありませんが、サプリメントなどで過剰に摂り続けた場合、肝臓に蓄積し過剰症を引き起こすこともあるから注意が必要です。

一方の水溶性ビタミンは水に溶けやすい、熱に弱いビタミン。

ビタミンCとビタミンB群の9種類があります。

水溶性ビタミンはたくさん摂ったとしても尿や汗で排出されるため体に貯めておくことができません。しかし、そのため過剰症は起こりにくいビタミンです。

ビタミンB群って何?

水溶性ビタミンはビタミンC8種類のビタミンB群のことをいいます。

では、ビタミンB群とは何でしょう?

ビタミンB群は「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ナイアシン」「ビタミンB6」「ビタミンB12」「パントテン酸」「ビオチン」「葉酸」の8つの総称です。

ビタミンB複合体とも言われます。

ナイアシンは「ビタミンB3」、パントテン酸は「ビタミンB5」、ビオチンは「ビタミンB7(ビタミンH)」、葉酸は「ビタミンB9(ビタミンM)」と別名が付いています。

ビタミンB群はどうして「群」なのでしょうか?

今から100年以上前、ビタミンの研究が始まった頃、牛乳中の成長促進因子には脂溶性A(現在のビタミンA)と水溶性B(現在のビタミンB群)があると考えられていました。

水溶性B(ビタミンB群)はそれぞれ共通の性質を持っていたため単一物質と考えられていたのです。ビタミンB群の共通点は、体内で補酵素としてはたらくこと。

のちに技術の向上により、それらは一つではなくて多くの窒素化合物であることがわかったのです。

抗酸化ビタミン

抗酸化ビタミンとは、活性酸素の働きを抑える、抗酸化作用を持つビタミンのことをいいます。

ビタミンAβ-カロテン)、ビタミンE、ビタミンCのことですね。

抗酸化力とは、活性酸素を抑える力のこと。

では活性酸素とは?

活性酸素は酸化させる力が強い酸素のこと。

普通に生活していても、私たちの体では呼吸から取り入れた酸素のうち、23%は活性酸素に変化します。

活性酸素は適量であれば、細菌などから体を守ってくれるために働きます。

しかし、作られすぎると細胞をサビつかせる原因となり、人にとって害となってしまうのです。

抗酸化ビタミンは、活性酸素を消去する働きがあります。スカベンジャー(掃除屋)なんて言われ方をしたりもします。

その働きは、活性酸素の発生そのものを抑えてくれるもの、活性酸素の酸化力を抑えるもの、活性酸素によって受けたダメージを修復するものなどさまざまです。

ビタミンACE(エース)

抗酸化力の高いビタミンであるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEですが、この3つのビタミンを総称してビタミンACE (ビタミンエース)と呼んでいます。

それぞれが、老化防止や美肌効果などの働きを持っていますが、一緒に摂ることで相乗効果を発揮します。

緑黄色野菜や果物、ナッツ類、肉や魚などに含まれるため、バランスよく食べることが重要です。

また、ビタミンACEが含まれている食品には、ファイトケミカルと呼ばれる野菜の色素などの成分で抗酸化作用を持つものが含まれています。

特定の食品をたくさん食べるのではなく、いろんな種類の食品を組み合わせて食べることによって食品から得られる抗酸化作用は増えていきます。

 

ビタミンは腸内細菌でつくられる!?

ビタミンの定義は「体内ではほとんど合成できないが生きていくのに必須なため、食事から摂る必要のある微量有機化合物」です。

不足すると欠乏症を引き起こすため、バランスよく食事をするのが重要になってきます。

しかし、私たちのお腹の中に住んでいる腸内細菌の中には、ビタミンを合成してくれるというありがたい働きをしてくれるものもあります。

腸内細菌によって合成されることがわかっているのはビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンK8つです。

健康な成人の場合、腸内細菌のおかげで、これらのビタミンが極端に不足する心配はありません。

しかし、腸内細菌がまだ未熟な子どもや抗生物質やバランスの悪い食生活で腸内細菌のバランスが崩れている人、悪玉菌の割合が増える高齢者などでは、ビタミンを生成する力が低下してしまうため注意が必要です。

ビタミンや、腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維をバランスよく食事で摂ることが健康で病気しらずの体をつくっていくポイントなのです。

ビタミン様物質(びたみんようぶっしつ)って何?

現在、ビタミンと認められている栄養素は13種類です。

でも、それ以外にもキャベツに含まれるビタミンUやピーマンに含まれるビタミンPなど、聞いたことありませんか?

ビタミンUなどの、ビタミンと同じ様な働きをするもので、しかし体内で必要量を合成してしまえるため欠乏症の心配がない物質を「ビタミン様物質」と呼んで区別しています。

または、ビタミンPなどのように、ヒトの体内には存在しないが、体にとって有益な効果をもたらすものもあります。

ビタミンが生命維持のために必要な栄養素である一方、ビタミン様物質は疾病予防や健康維持に役立つ効果が注目されています。

欠乏症がないからビタミンの仲間入りはできていませんが、だからといって重要でないわけではありません。ビタミン様物質を賢く摂り入れることで、より健康的な体を手に入れることができるのです。

ユビキノン(コエンザイムQ、ビタミンQ

ユビキノンは体内で多くの化学反応に関わっている重要な物質です。

12種類ある同族体(同じ一般式で示されるが構造が違う)のうちの一つがコエンザイムQ10CoQ10)です。

コエンザイムQ10はミトコンドリア内に多く含まれ、代謝の補酵素としてたくさんの働きをします。

また、強い抗酸化作用を持ち細胞膜や血中での酸化を防いでいます。

肉や魚などに含まれ、脂溶性の物質のため、血液中ではLDLコレステロールによって運ばれます。

ヒトの体内で合成するには、アミノ酸とビタミンB6が必要です。

コリン

コリンは、細胞膜や神経組織の構成物質であるレシチンや、神経伝達物質のアセチルコリンの材料となる重要な物質です。

レシチンには血管の壁にコレステロールが沈着したり、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあります。

アセチルコリンには血管を拡げて血圧を下げる働きがあります。

コリンが不足するとレシチンやアセチルコリンが減り、動脈硬化や高血圧、脂肪肝などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。

コリンはレバーや卵、肉や大豆などに含まれます。

ヒトの体内ではアミノ酸から合成されるため、上記の食材を含めタンパク質が多い食品を摂っていれば不足する心配はありません。

イノシトール

イノシトールは、細胞膜を構成するリン脂質の成分として重要な物質です。イノシトールは特に神経組織の細胞膜に多く存在していることが知られています。

「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、コレステロールの代謝をよくし、脂肪の運搬をスムーズにして、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあります。

イノシトールは体内ではグルコースから合成されます。食品では、オレンジやメロン、スイカや桃などに含まれますが、食事から供給される何倍もの量を体内で合成できるといいます。

パラアミノ安息香酸

パラアミノ安息香酸はビタミンBXとも呼ばれています。

パラアミノ安息香酸は体内で葉酸を合成するときに必要な物質です。また、パントテン酸の吸収率を高める働きもあります。

ヒトにとって有益な腸内細菌を増やす働きもあります。腸内細菌によってつくられるビタミンもあるので、ビタミンのサポートをしてくれています。

食品では、レバーや卵、牛乳、玄米などに多く含まれています。

ビタミンU

ビタミンUはキャベジンとも呼ばれ、胃薬の成分にもなっています。

胃酸の分泌を抑制し、胃腸粘膜の修復に作用することから、胃・十二指腸潰瘍の予防や治療に効果があります。

また、肝臓のはたらきを活発にし、新陳代謝を促して肝臓に脂肪がつくのを抑えるはたらきもあります。

ビタミンUはキャベツやレタス、セロリに多く含まれます。

リポ酸

リポ酸はビタミンB1と一緒に、糖質の代謝に関わっています。

抗酸化作用があり、ビタミンC、ビタミンEが不足したときに抗酸化作用を補ってくれます。

リポ酸はレバーや酵母などに含まれます。

カルニチン

カルニチンはビタミンBtとも呼ばれますが、アミノ酸の一種です。

体内では必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されます。

脂肪酸の代謝を促進することから、中性脂肪や脂肪酸を燃焼するはたらきがあるためダイエット効果が期待されています。

オロット酸(オロチン酸)

オロット酸はビタミンB13とも呼ばれますが、体内ではカルバモバイルリン酸とアスパラギン酸から合成されます。

核酸の合成や脂肪肝の予防に関わっています。

根菜や小麦胚芽、ビール酵母などに多く含まれます。

ビタミンP

ビタミンPはそばに含まれるルチンや柑橘系に含まれるヘスペリジンなどのフラボノイド化合物の総称のことをいいます。

血管の透過性を正常に保ち、毛細血管の強化や血圧を下げる働きがあります。

また、ビタミンCの酸化を防ぎ、体内での働きを高める手助けをしています。

 

まとめ

日本人の食事摂取基準により、健康な人が生活していく上で欠乏症を引き起こさないために摂るべき栄養素の量というのが定められています。

しかし、栄養分野の研究はまだまだ発展途上で、まだわからないこと、これから解明されることがたくさんあります。

ビタミンについて知ることは、自分の体を知っていたわること、そして自分の体のパフォーマンスを上げるために必要なことです。

才女は栄養学を学ぶべしです。自分と、家族の健康のために賢い女性になりましょう。

 

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